"L02-013A-08-B"ユニットによるスピーカシステムを作成する前に、まずはこのユニットの基本的な性能を把握しようと、とりあえずということで簡単にエンクロージャを作って鳴らしてみることにした。
きちんとしたシステムの設計のために、いつでもこのユニットの音を楽しめるようにということで、"L02-013A-08-B"によるシステムのプロトタイプを作った。
きょうは100円ショップでポピュラーな「ダ○ソー」へ出かけて、次の写真のものを用意した。

MDFの板(5mm厚)、簡易植物用の植木鉢、合計で216円。となりのCDは大きさ比較用の被写体。
こんな風に、まずMDF板に適当な大きさでカットできるよう線を引き、"L02-013A-08-B"のユニットの直径分の円をくり抜けるように円を書く。右側の缶コーの底面がピッタリだった。
小型のノコギリでギコギコとMDFをカット。初めてMDFを使ってみたが、厚さ5mmだからなのか、思いのほか柔らかかった。
円は、始めにドリルで穴をあけてから、このノコギリの先端部できっかけを作り、そこから切り込んでいって円をくり抜いた。

左:出来上がったバッフル板。後ろからユニットを取付けてみた様子。ピッタリで大成功!密閉はユニットのエッジ外側がガスケットの役目を果たす。
右:バッフル板裏からのユニットの取り付けの様子、右上は小さめのネジを締め付けてみたが、小さめといっても実は太さが合わず、閉め込んでいくとユニット本体のネジ穴が割れてしまった。それで対角線上左下は釘で止めることにした。とりあえずなので、これでよかろう...。
バッフル板をキャビネット本体となる「鉢」に取付けると完成。水抜き用の穴にケーブルを通して、シリコンパテをたっぷり塗ってバッフル板を密着させることで取付けることにする。うまくいけば、かなり高い密閉ができるはずである。
なお、吸音材は「面倒くさい」ので今回は入れてません。それで「いい音」が出ればそれでいいではないですか(^o^)。
パテをたっぷりにしたのは、この鉢はデザイン上淵に凹凸があるので、バッフル板を普通に取付けただけでは隙間だらけになってしまうから。
写真のように、しっかりくっついたと思う、これで乾燥してある程度接着性が高まれば、密閉性もしっかりして、もうほとんどこれでスピーカシステムとして出来上がってしまうほどのキャビネットになってくれることと思う。

さて、プロトタイプできた!1時間ほど経過するとシリコンパテも乾いてきて、バッフル板の接着がだいぶしっかりとしたものになってきた。
バッフル板の前面はネジや釘がむき出しだから、このプロトタイプのシステムの取り扱いには、けがをしないように、一般的なスピーカシステムのそれより注意が必要である(笑)。
容量は758ml程度。裏のケーブルが出ている穴がだいたい5mm程度の穴で長さが2.5mmくらいとすると、だいたい100Hz〜110Hzほどのバスレフポートになる。
さてさて。では肝心な「音」ですが.....。
はっきり言って「いい音」...に感じます\(^o^)/。
何というか、一言で言えば、「普通に奇麗」。やはりAltec Lansingの傾向を感じる音だ。
ただし「能率は小さい」から、音量がそんなに出ない....(-_-;)。だからちょっと大きめにパワーをかける必要はある。
ユニットの径が小さいからなのか、高音域は細身に伸びてやや青みがかった響きだから、これが「普通に奇麗」という印象を与えているのかもしれない。
ただ、やはり「ハイ上がり」っぽいので、大きめの音量にして長時間の音楽鑑賞は耳に疲労を感じやすく難しいだろう、こういうのが好きという人もいるに違いないけれど。
一方、中低音もわりとしっかり出ているから、全体的にはちょっと痩せた音ながら、12センチのDAITO-VOICE "F120C85-1" 120mm Full-Range Speaker System "CUBIC"↓
といい勝負と感じる。
クセもほとんど感じないし、この鳴りっぷりならば、あくまでわたしの感覚だけれど、PC用スピーカとして使うにはちょっと勿体ない性能...。
当分、このプロトタイプで聴こうと思う。
もう少し時期が経過したら、今度はきちんと木材を選んで、いよいよスピーカキャビネットの自作という「本番」やってみたい。
その際、どんなシステムになるだろうか、あるいは、どのようなシステムにしようか、今からとてもとても楽しみである。
そんな楽しみをいつも胸にして、これからいろいろなことを想像して、デザイン決めて、設計決めて.......てな感じで計画を立てて実行したいと思う。
ではきょうはこの辺で!