昨日、Altec Lansingの"L02-013A-08-B"-2.5インチフルレンジユニットのための、プロトタイプのエンクロージャを作ってとりあえず本格的に鳴らしてみた。
普通に奇麗な音が出て少し驚いたとともに、わたしの予想を超える高スペックなスピーカシステムが作れそうな予感がして嬉しく感じた。
しかし作ったプロトタイプは1機だけだったので、MDFの板も余ってることだし、どうせだったら...と、もう一つのユニットの分のプロトタイプも作って、ステレオで楽しめるようにしてみた。
このユニットは高音が少し鋭く相対的に中低音域がちょっと痩せているので、床に置いてみたらさらにいい響きになるのではないかと思いついて、床置きを試してみた。
するとやはり、見込み通り、鋭かった高域が少しまろやかになり、中低音域にちょうどいい案配の膨らみが生まれて、響きに芯が出てきた。
そして能率はさすがにペアでそろえると大きく違って、中高音域においてBOSE 301Vとほぼ同等にそろったようだ。これならスピーカシステムとしての性能は十分でしょう。
なにぶん杜撰に作ったエンクロージャである。でも、この大きさからは想像を超えるいい響きが出ている。床置きは音にリアルさが増してわたしの耳にはベターだと思う。
きちんとエンクロージャを作れば、さらに高スペックな音を出せると期待できる。
非常に楽しみだ。
というわけで、どのようなシステムにしようか少しずつアイディアがまとまってきた。
容量1リットル弱ほどのエンクロージャでいいかな、と思う。当初ファルカタ材にするつもりだったが、この響きを聴いていて、1.8センチ厚のパイン集成材で作るのがいいかもしれない。
まだインピーダンス特性を実際に測定していないから何とも言えないけれど、バスレフは80〜90Hzあたりを狙って、1.8センチ厚のエンクロージャ本体に穴を開けるだけのシンプルな加工で
DAITO-VOICE "F120C85-1" 120mm Full-Range Speaker System "CUBIC"程度の低音再生はイケるかなと予想している。もともと、小口径で低音ボムボムな音は原理的かつ構造的にムリなのは分かってるのでさほど期待していない、このユニットなりに自然に出てくれればいいと思う。
それに、バスレフはエンクロージャ内の空間とつながっている「穴」「ダクト」でもありユニット背面の音もある程度は出てくるので、このプロトタイプのシステムでも、背面の「穴」がないと低音が痩せてしまうのはもちろん、響きの芯がなくなって心細い音になってしまうから、そういう意味でもバスレフポートを作ることは必要であると考えている。
以上。ではまたネ!